痛風には食生活の改善が重要
現代の生活習慣病とも言われている痛風。痛風とは、尿酸と呼ばれる血液の中に溶けて循環する物質が原因となり、疲労が体の至る所に蓄積して、激しい痛みを伴う疾患です。
尿酸は、通常であれば、尿と一緒に体の外に排出されるものなのですが、痛風になると体内に蓄積されてしまいます。主に、関節や皮下に蓄積されやすく“激しい痛み”となって痛風発作が起こります。
痛風は、現代の生活習慣病とも呼ばれている位なので、その原因や改善には食生活が大きく関わっています。痛風発作を起こさない為には、まず、食生活の改善が大きな役割を担っているのです。
食生活の改善とは?
では、一体どのような事に気を付ければ良いのでしょうか?
基本となるのは以下の6つのポイントです。
- 一日のカロリー摂取の制限
- 偏食をしない
- 食べず嫌いをせずバランスの良い食事を心がける
- よく噛んでゆっくり食べる
- 水分は多めに摂取する
- アルコールの摂りすぎに注意する
これが基本となります。痛風であるからに限らず、誰もが健康の為に心掛けていかなければならない事です。
もしも、この基本の食生活に程遠い食生活をしているとしたら、痛風は改善されていきません。それくらい、痛風と食生活は密接に関わっているのです。是非、明日から正しい食生活を実行して、痛風を改善していきましょう。
痛風に良い食べもの・食べていいもの
痛風で気を付けなければならない食事として、「良いもの=食べていいもの」があります。どんなものが食べていいものなのかをまとめてみました。以下を参考にして、痛風の予防や改善に役立てて下さい。
大きく分けて次の2つが挙げられます。
- ヨーグルト、牛乳、チーズなどの乳製品
- コーヒー
ヨーグルトや牛乳、チーズなどの乳製品には、胃に粘膜を作ってくれている効果があるので、カロリーの吸収を抑えてくれることが期待できます。また、アルコールなどの刺激物から胃を守ってくれることも期待され、善玉菌を増やす役割も果たすので、コレステロールの上昇を抑えることもできます。
コーヒーには、ポリフェノールが含まれるので、血液の循環を良くする効果が期待されます。砂糖やミルクを入れずに1日1杯のブラックコーヒーを飲むことが基準となります。
- ブロッコリー
- 小松菜
- じゃがいも
- キウイフルーツ
- いちご
- レモン
ビタミンCは、免疫力を上げる効果があります。免疫力が上がると、さまざまな菌から体を守ることができます。血液の流れを良くして、体の新陳代謝を助ける効果もある為、1日に1食は食卓に並べたい食べ物です。食後のフルーツとして楽しむこともバランスの良い食事へと繋がります。
痛風にダメな食事・良くない食べ物一覧
痛風に良い食べ物とは逆に、ダメな食べ物には一体どのようなものがあるのでしょうか?
痛風にダメな食事、良くない食べ物を一覧にしてみました。なるべく控えるようにしていきましょう。
痛風にダメな食事
@脂質が多いもの
揚げ物など、脂っこい食事は控えましょう。外食などを控えるか、和食中心の食事の回数を多くすることが大切です。
A糖分が多いもの
砂糖が多く含まれていたりする、俗にいう“甘いもの”には注意が必要です。また、果物にも糖分が含まれています。糖分は体の中に入ると脂質に変化するので、摂り過ぎに注意です。
B塩分が多いもの
塩分の摂りすぎは体にとっても良くありません。1日の成人の場合、塩分の目安は7g程度とされています。食事でも、調味料は減塩のものにすることや、味は薄めにするなどの工夫次第で、塩分の摂りすぎを抑えられます。
痛風に良くない食べ物
プリン体を多く含む食べ物
プリン体は体の中で尿酸へと変化する物質です。
- 鶏肉
- 豚肉
- スルメ
- カツオ
- イワシ
- サンマ
- マグロ
- レバー
- 煮干し
- 干し物類
- 白子
- アンコウの肝
主に、お酒のおつまみとして最適なものなどが多くあります。意外な食べ物にも実はプリン体が多く含まれている事があるので注意が必要です。
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